ケータイ小説 野いちご

運命みたいに恋してる。

「ちょっと七海ちゃん、どうしちゃったの? まさかもう洗脳されちゃったの?」


「…………」


「そいつの言う通り、一海さんのことを傷つけるつもりじゃないでしょうね?」


「そんなことしないよ!」


 あたしはブンブン首を横に振りながら、即座に否定した。


 そんなことしない! 大好きなお姉ちゃんを傷つけるなんてこと、絶対にしたくない!


「そうだよ七海ちゃん。仮にあのふたりが、別れた後でアプローチするんなら話は別だけど、ラブラブなときに横からちょっかい出すのは、ただの略奪行為だよ」


「うん」


「野蛮な犯罪行為だよ。理性ある文化人は、そんなことしちゃダメだよ」


「うん。わかってる」


 ちゃんとわかってるよ。赤の他人ならまだしも、あたしたちは大切な家族なんだ。


 かけがえのないお姉ちゃんの心を傷付けるなんて、あたしにはできない。


 自分の恋と引き換えに、お姉ちゃんの幸せを奪うような行為なんかできない。


 それは絶対にしてはいけないことなんだ。

< 104/ 323 >