入った教室は赤に青、オレンジ、ピンク……カラフルだ。



「ほら、自己紹介」



「神崎 由美です。よろしく」



促されたのでカラフル頭たちを見ながら渋々の自己紹介。



「神崎は1番後ろの窓側に座れ」



一番後ろ…運がいいのか、來ちゃんのおかげかどっちだろ?



來ちゃんの一言を皮切りに、先ほどのように教室が騒がしくなる。



「スタイル良さすぎだろ」



「女ー?最悪、かっこいい男が良かった」



「彼氏はいますかー?」



私を見て男同士話す集団や転校生が女だと知ってあからさまに肩を落とす女集団を一瞥し席に向かう。