ケータイ小説 野いちご

Light of hope Ⅰ【完】





「まぁ、頑張れ」



「酷い、人事だと思って…」



恨めしげにジッと見つめたが、



「ほら、着いたぞ。呼んだら入って来いよ」



話を逸らされ流された。



ジト目は向けつつも渋々返事を返せば、



「……はーい」



満足げに頷いて乱暴にドアを開けて入っていった。



ドアがかわいそう。きっと毎日こんな感じなんだろうな。



とあまりの乱暴さに思ってもないことを考えてみる。



「てめぇら、さっさと席に着きやがれ」



しかも仮にも教師なのに口が悪いし、殺気もダダ漏れだよ。



ただ、殺気のおかげか騒がしかった教室は一瞬にしてシンっと静まり返った。



「今日は転校生がいる、入って来い」



そんなお堅い雰囲気の中、呼ばれたものだから気分は憂鬱。



入りたくない気持ちを抑えて、重たい足で教室に踏み込んだ。




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