「ほらほら、あっちいけー」(刺又でちょいちょい)


「……」べしっ


「ぐっ、刺又相手に応戦しやがったな!ならば、これを見ろ!」


「……」ハテナ


「母ちゃんの手作り弁当だあぁ!」


「……」(は?)


「ほら、犬。この鶏の唐揚げをあーっちに投げるぞー。犬らしく追っかけてみろやぁ!でやああぁ!」(外に唐揚げ、ぽーい)


「……」


「まさかの無反応ぅ!?」


「……」ジト目


「な、なんてことだっ。これじゃあ、弁当の主役たる唐揚げを、ドブに捨てたのと変わりねえじゃねえかっ。昼食時に、死んでしまう!」


「……」(はあ?)


「くっ、弁当の匂いをかいだら空腹が!先生いねえし早弁を……!」


「……」(頭べしっ)





※犬でも教師の自覚はあります。