沙「総司。迷うこともあるえしょうけど、今あなたが抱えている思いを大切に生きなさい」

総「うん、そうするよ。でも本当に沙織が僕より年下なんて信じられないよ」

沙「ふふ。どうして?」

悪戯っぽく微笑む顔は年相応のかわいらしい顔だ。

総「まあ、いろいろとね」

沙「ここであえて言葉を濁すなんて総司らしいわね」

僕たちは月を見つめる。

沙「信じる道を大切にしなさい。私をあなたたちを支えるから」

総「ありがとう」

信じる道。抱えている思い。

僕は蝶は刀よりも華や綺麗なもののほうが似合うと思っている。

いつか、僕のためだけに生きてほしいと言ったら君はどんな顔をするだろうか?

そんなことを思いながら沙織と談笑をする。

こうして秋の晩は明けて行った。