「さっきの、だれ?」


空ちゃんが不思議そうに聞いた。


「えーと、昔お世話になった先生」

「ふぅ~ん??」


空ちゃんにカンづかれただろうか?

内心ドキっとした。


「帰ったらあったかいホットミルク作ってあげるね」

「やったぁ~!はちみつ入れてね?」

「もちろん!」


空ちゃんと手をつないで、幸せ感に浸りながら、落ち葉を踏みしめて家へ帰る。

ハニーミルクの香りを思い出して。