オレはそう言って、

拒否する茉緒の手をしっかり握ると、

有無を言わさず、

連れ出した。

・・・

着いたところは、

静かなバー。

・・・

「今日はとことん付き合いますよ。

好きなだけ飲んじゃってください」


「もう、後で何か言われたら

どうするのよ?」

眉間にしわを寄せて、

茉緒が言った。

「気分が悪くなったから、

送りましたって言えば、

何にも疑われないでしょ?」

・・・

そう言って微笑むと、

ため息をつきつつ、

少し笑った茉緒。

・・・

そうだよ。

茉緒は笑顔が一番。

オレも嬉しくなった。