・・・

その尻拭いをしてくれたのは、

他でもない・・・

茉緒だった。

・・・

「すみませんでした」

何とかミスを修正し、

仕事が終わった。

オレは茉緒に頭を下げた。


「悪いと思ってる?」

「はい・・・

仕事中に余計な事を考えてた

自分に責任があります」

オレの言葉に、

ようやく笑顔を見せた茉緒。


「わかってればいいの・・・

そうだ、尻拭いした私に、

一杯奢りなさい。

それでこの失敗はチャラ」


「え?」

驚くオレに、

満面の笑みを見せた茉緒。

「うちの部署のしきたり。

って言っても、勝手に私が決めたんだけど、

ミスを後まで引きずって

欲しくないから」