・・・

玄関で、

オレは美晴を優しく抱きしめた。

「孝明さん・・?」


「オレの彼女になったんだよな?」


「・・・」

オレの問いかけに黙ってしまった美晴。


「…違った?」

そう言うと、

・・・

真っ赤な顔になった美晴が、

オレを初めて抱きしめてくれた。


「彼女・・・ですよ」

・・・

そう答えるのが、

恥ずかしかったみたいだ。

・・・

オレは、

美晴の頭にキスを落とし、


「帰ったら、電話する」


そう言って、家に帰った・・・