「あの事・・・

美晴の主治医って人に、

話しちゃった・・・」


「・・・え?」


あの事って?

訳が分からない私に…


「美晴の元カレの話し」


・・・

頭の中が真っ白になった。

・・・

「ゴメン・・・

あんなこと、他人に話すこと自体、

友人失格だってわかってる・・・

でもね・・・

迫田先生だっけ…

他の男とは違う気がしたの。

あんなに真剣な顔して、

美晴のこと聞いてきて・・・

あぁ・・この人なら、

美晴を幸せにしてくれるんじゃないかって」


・・・

私は顔を覆った。

汚れた私・・・

孝明先生にだけは、

知られたくなかった・・・