手を縛られ、どこか分からない倉庫に連れてこられ、何人もの男が私をニヤニヤしながら見ていたのが気持ち悪かった。



どうして関係ない人を巻き込むのか。

何で幼い私を巻き込むのか。



すごく疑問だった。



おとりとして私を使いたかっただけだったらしく、直接何かをさせられたわけではない。



……すぐに、お兄ちゃんたちは助けに来てくれた。



私は体に傷何1つつけずに助かった。



だけど、心は………ズタズタだった。




無理矢理連れていかれるときに触れた手の感触。



"男"という生き物の感触が気持ち悪かった。




その日から……私は若い男の人が、苦手になってしまった。