……でも。

 帰りのホームルームが終わっても、教室がら片付かない、年表を見て大事な事を、思いだした。

 ……今日の日直って……

 ……わたしだったって事を。

 加藤先輩を呼び出してもらう代わりに、今日は、当番を代わったんだったって事を。



「……柴田……!」

 とても悪いとは思った。

 でも。

 今日だけ、年表を片付けて欲しくて柴田を呼んだ。

 けれど。

 頼みの柴田は、手を振って、教室を出ていってしまった。

 そうだった……!

 柴田も、今日、これから好きなヒトに告白するって、言っていたっけ。

 とても、こっちの用事なんて、頼めない……!




 どうしょう。





 ……忘れ物のように。

 ぽつんと残された年表が、悲しい。




 ……やっぱり……




 わたしが……片づけないと……いけない……よね?