「もう、こんな時間か……」



聖夜さんの言葉に、思わず時計に目がいった。


もう、こんな時間だったんだ……。



「そろそろ寝なきゃね」



聖夜さんはそう言ってクスッと笑った。



「えっ?」



この部屋にはベッドが、ひとつしかない。


私と聖夜さんは犯罪者と、それを目撃した私が拉致られたという関係で……。


言わば加害者と被害者だ。


そんな中、寝れるわけがない。