「カッコいい方ですね。

あの人の事、

好きなんですか?」


「ワッ!…ビックリさせないでよ」


私のデスクに書類を置いた類。

「…ビックリしたのは

こっちですよ・・・

さっきから声をかけてたのに」


「え?そうなの?ごめんなさい」


「あの人誰ですか?」

圭吾の方を指差しながら、

類が訪ねてきた。


「あぁ、鮫島圭吾さん。

ここのデザインのチーフをしてるのよ。

デザインに行き詰ったら、

鮫島さんに聞くといいわ」



「いやですよ」

「?!」

「オレはどんな時でも、

赤坂部長に相談します」

「君ねぇ・・・」