「おまえの気持ちなんか、バレバレ!」 「えっ、あの、なんで」 バレてる? その言葉に、私は動揺していた。 だって……先輩も演劇部だから。 『好き』って気付いた時にはもう彼女がいたから、誰にもバレないように気を付けていたのに……。 ペチッ さっきと同じ台本で、今度は軽くおでこを叩かれた。