タオルを頭からかけて、脱衣所から出ると、同時に直達もお風呂から出てきた。
「あれ?先生達も長いこと入ってたんだね」
「おう。そうだな」
いつもは、俺の方が先に上がっているからな。
今日は特別。
「男同士、語り合ってたんだよ」
と直のお父さんが嬉しそうに笑いながら俺の肩を抱いた。
「そうですね」
まだ髪が少し濡れている直が、俺を見上げた。
「先生~!何話してたのか、気になる~」
と俺を見つめる直を、本気で愛しく思う。
「今日は、和人って呼ぶんじゃなかったのか?」
「へへ。スイッチ入っちゃうでしょ~」
「お前が照れ臭いんだろぉ?」
「バレた??」
一生大事にしよう。
一生愛そう。
もっともっと愛して、もっともっと愛してもらえるように。