「おはよう、由宇」 能天気な彩に声をかけられて、我に返る。 「あぁ、彩、おはよう。」 やっぱり、まだ昨日のことで頭がいっぱいで、モヤモヤする。 「由宇?なんか、元気ないね。大丈夫?」 彩のその言葉に気が緩んで、 「彩~。」 あたしは、泣き出してしまった。