「そうそう、この子。」 山本 雅也があたしのことを指差した。 あたしのこと教えなくても良いよ。 「あぁ、知ってる。家近いし。」 「へぇ、そうなんだ。じゃあ、仲良かったりする?」 勝手に話進めないでよ。 それから、あたしが怖くて聞けないことをズカズカと聞くな!! 紘がチラッとあたしのほうを見た。 ドキッ!! 紘に少し見られただけでドキドキするなんて、不覚。 「別に・・・。」 はぁ~。 やっぱり、そういうよね。