幸い学校の近くだったので、なんとか遅刻にはならなかった。




が、




私は息があがりっぱなしだった。




全速力の男子についてったんだもの。




そりゃ死ぬわ…




「じゃあ、授業始まるから。さっきは本当ごめん!」




「いや…あの、」




息があがって返事の出来ない私をよそに、彼は走って行ってしまった。





でもそんな彼を、素敵だなぁとか思ったりして。







…私秋乃、
高校入って初恋愛の予感?