「…ん。」



「…なら、反対する理由はない。」



「…柚……。」



「…頑張れ。」



「…うん。…あ、ねえ。いつかさ…、柚がお店を継いで私がフローリストとして成功したら……。ウチの美容室を、花でいっぱいにしてあげる。もちろん…、オシャレにね。」



「……ん。言ったからには、実現してよ。」



「…もちろん!」



「「約束…だね」」




声が揃って……


顔を見合わせて……




それから……



笑った。





ねえ、結。


私は…
私達は……


まだまだお互いを知らずにいたんだよね。



離れて初めて…


気づくことができた。



これから例え違う道を歩もうと…

私達双子は、ずっとそうやって生きていこう。



離れたらくっついて…


それを繰り返して…



いつもどこかで繋がっていよう。


それが一番の励みとなり、きっといつまでも…頑張ることができるから。