「はあぁぁ……」


「大きなため息」


隣りを歩く生川先輩がくすりと笑った。


あっ。


恥ずかしい。


部活の後、生川先輩に一緒に帰ろうと声をかけられて、駅までの道を並んで歩いている。


「悩みごと?」


「悩みというか……」


「というか?」


わたしは、もう一度大きなため息をつき。