彼は私と視線を交わしながら、クスリと笑った。




「すげードキドキしてんのな」



「うるさい!!

そっちだって一緒..でしょう?」



「何せ、禁欲してたんで」




私は彼に抱きつくと、耳元に口を近づけた。




「...どうした?」



「ん?

えっとね....










もう我慢しなくていいよ。」




彼は私を引き剥がすと、目をまん丸にしていた。



そんな姿さえ愛しいのだから、不思議でしょうがない。




「お、おま

我慢しなくてイイって言ったってな」



「あっ、でも修学旅行の引率中じゃ...無理か」



「えっ?」



「私も社員旅行中だし、無理だね。


今の言葉忘れて?」