すると男子生徒は私を見つめると、ニヤッと笑う。
「えっ!?」
「ねぇ、おねーさん。
俺、保健の勉強でわかんねぇーとこあるんだ」
「いやいや、私教師じゃないし」
「大丈夫。
女の身体があれば、すぐに分かるらしいから」
肩を抱かれて、どうすることも出来ないこの状況。
これでこの子の先生とか来たら、絶対私が悪者扱いになる!!
「そこの生徒、何してんだ!!」
「ゲッ、めんどいの来ちゃった。
おねーさん、待っててね」
私の身体から離れると、男子生徒はその声の元に走っていく。
「イケ先!!」
「だからその、イケ先は何なんだ」
「イケメン先生...略でイケ先。」
声の主は笑うと、私を見つめて目を真ん丸くする。
「イケ先もそーいう趣味?
でも俺が最初に声かけたんだから、もって行くの止めてよね」
「いや、えっ...な、なん....」