ルトは私と目を合わせると、私の手を掴んだ。


「………寝よっか。ジェイド」


『ジェイド』は、ルトを見上げる。

月明かりに照らされ、碧色の髪が光る。

ふわりと、風が吹いて。



……ここにひとつ、翡翠葛が、咲いた。