「ちょっと、出てくる。」


「はあ!?」


「何処行くんだよ~?」



光と亜季の声を無視して、俺は倉庫を飛び出した。


今、あの女を逃がしたら一生、後悔してしまう。


何故か、何故かはわからないけども体が勝手に動き出した。



"海斗…"


キミハダレ。

キミハオレノモノ。



二つの自分がキミを探していた。