目を覚ますと保健室の真っ白なカーテンが揺れていた。

夢、だよね。

妙にリアルで、だけど現実には絶対にあり得ない夢。

ベッドから起き上がって、


「あ」


手に中にある何かに気がついた。

そっとシーツから出してみると、


それは、

公園のゴミ箱に捨てたはずの彼の『名刺』だった。