何が言いたいんですか?
そういう目線を送ると、先輩は目を逸らした。
「これ、京都限定宇治抹茶味だって」
「.....いいですね。
友達抹茶好きだし、それにしようかな」
私はカゴを持って、適当に中に入れていった。
“京都限定”と考えると、どうもダメだ。
手が伸びてしまう。
「先生、京都限定のお菓子いっぱいありますよ」
「あぁ、本当だ」
『先生』
そんな言葉にピクリと反応して、顔を上げた。
「「!!!!!!!!!」」
驚いてるのは、向こうもで。
私はカゴを落として、彼を見つめていた。
「おい、すげーぞ!!
この飴..........」
先輩は私の異常な行動に首を傾げ、視線の先にいる彼を見つめた。
「お前の同居人?」