アンが気を失っていたのはわずかな時間でしかなかったが、気付いてまずスカートを直し、購買部を見渡せばすでにバトルは終了しており、カウンターには不人気な商品がちょっとだけ残っているに過ぎなかった。


もちろん大人気のハムカツサンドが残っているワケがない。


悔しさのあまり思わず床に拳を叩きつけた。


雑誌で見たハムカツサンドはメッチャ旨そうだった。


もう今日は口も胃袋もハムカツサンドの味だけを求めていて、他では代わりがきかないんだ。


しかし購買部からはすでにハムカツサンドは失われた。


残されたハムカツサンドゲットの手段は……



脱柵するしかない!