「わかったよ…」




最低男の子犬モードに完全に負けてしまったあたし。




何て弱いんだろうあたしは…



スプーンでよそったお粥を最低男の口元にもっていく。




「あっ…あーん……」




「…美味しい」




「あ、ありがとう…」




なんか調子狂うなぁ……





最低男は黙々とお粥と果物を間食した。




「ちゃんと食べれたし一晩寝れば良くなるよ」



あたしは空になった小鍋を持って寝室を出る。



その時、あたしは気付かなかった。




最低男に背中を向けていた時、最低男が……
複雑な表情をしていたのを。