「真冬さんを姫にしたらどうですか?」


今日で2回目となる爆弾の投下。


…今言ったのは…智君?


姫って言った…よね?


あの子、大人しい顔をしてとんでもないことをサラリと言ったよね?!


「はぁ!?俺は嫌だぜ!?」


そっか…。


舜太は女嫌いだもんね。


でもごめん。


私も即答出来るくらい嫌です。


「でも、姫にしたら族に入ったようなもんですよ?」


「それはそうだが…」


「圭はどう思う?」


え!?圭に聞くの…!?


総長がokと言えば、例え幹部が反対と言ってもスルーされ、それは決定になってしまう。


本当にヤバイッ!


逃げないと……。


そう思い、ふとフェンスごしから下を見るとある人を見つけた。


…ん?


あれって…悠!?


なんで双龍幹部がいるのよ…。


悠の通う学校ってここじゃないのに。


でも、それはいいや。


悠がいるおかげで助かるし♪