なにをそんな偉そうに……。


「そ……そんなの……」


“けっこうです!!”


そう言う前に……。


「他の狼に喰われるのと、俺に喰われるの。
どっちがいいか。
よく考えろ」


五十嵐くんはあたしを離して……クスッと意地悪く微笑んだ。


「俺なら、他の奴らから……。
確実に、おまえを守ってやれるけど?」