「心優お嬢様。
ただ今の時刻、朝の6時でございます」


いつもあたしのお世話をしてくれる弥生さんが、ドアの入り口のところで頭を下げた。


「朝食を召し上がってから、お出かけなさいますか?」


「……え……。
朝食……?」


……ってその前に!!


こんな時間にのんちゃんがウチに来てるのに、弥生さんたら、ものすごく冷静!!


いつも通り!!


たぶん……能面みたいに無表情なんだろうなぁ。