のんちゃんは、“クン”ってところを強調して。


クスクスッと笑いながら、ケータイを掴んだ右手を横に振った。


「んじゃ、心優、バイバ~イ♪」


「…………」


バ……バイバ~イ♪ ……て、そんなのん気な――っ!!


のんちゃん!!


あたし、男の子のお誕生日パーティーなんて、絶対絶対行かないから――っ!!


いくらのんちゃんの幼なじみでも……。


狼なんて……ましてや、Sの男なんて……。


絶対絶対イヤだから――っ!!