そのためか、五十鈴さんも『分かった』と身を引く。『前のように、週何回かにしよう』と言って。


今までと同じような形が維持されたことで五十鈴さんも忙しい身に戻るが、僕を一際気にかけているのはよく分かった。


より過保護になったような気もして、なんだか悪いなぁと気が引ける部分があっても、五十鈴さんの気持ちは嬉しい。


がらんどうな春夏秋冬の家でも――いいや、逆に、“安心”できたのかもしれない。


伯母さんがいなくなってから、夢をよく見る。


“浄め儀”の夢を。

リアルに、水の匂いも感じられるほどの生々しさで、夢になぶられた僕は決まって起きたときに思うんだ。