教室に行き。

「おはよう…」

「「おはよう…って大丈夫!?」」

2人が何か慌てて近づいてきた。

「何…慌ててるの?」

「そりゃ慌てるぜ!!
お前顔…真っ青だぞ!」

えっ…そこまで酷くなってるんだ…。

「もしかして…風邪なの?」

テラが聞いてきたから素直に頷いた。

「何度だよ?」

「朝計ったから…37.8度」
「お前は馬鹿か!!」

ヒルトが叫んだせいで頭が痛いのが悪化した。

「ヒルト君。大声出しちゃダメだよ…」

「あっ…あぁ…わりぃ」

ありがとうテラ。
少しは楽になるよ。

「とにかくこれじゃあ授業もまともに受けれないから…家に帰ろ?
まず、ボディーガードさんに電話を…」

ボディーガード!?

「…ダッ…ダメ!
ブレラさんだけには伝えないで…」

私はそう言ってテラの手を掴んだ。
それに2人は驚いていた。
「何でだよ!
家に帰るにはあいつに連絡したほうが…」

「迷惑をかけたくない!!」
私は周りを気にせずに大声で言った。
私がブレラさんに言いたくなかったのは学校に行かせてもらえないからもあるが一番は迷惑になるから。
そんなことを考えてたら急に目の前が霞んでいき最終的には真っ暗になった。
2人が何か言っていたが耳には入らなかった。
そして意識がなくなった。

真っ暗の中…私は…
1人でいた。
誰もまわりにいないただ1人の世界。
孤独、悲しみ、寂しさ…恐怖
それだけがつのっていった。
私は怖くなり駆け出していた。ただただ前を。

するとそこに1つの光が見えた…そこに誰かがいた。
それは…