どこまでも、 どこまでも、続く闇。 走っても、走っても、前に進まない。 ううん、 今自分が前に向かって走っているのか、 どこをどう走っているのかさえわからない。 暗くて、 深い、 怖いほどなんの音もしない、 静かな、 静かな闇を、 走っていた。 疲れて、 もう休んでしまいたいけど、 ここで休むのは怖くて、 怖いほどの孤独で、 押しつぶされそうで、 泣きながら、走り続けた。