「…っ……くくっ…き、機嫌……直、せって…」
「そうかそうか
そんな殴って欲しいんか」
握り拳を佐々木の前にちらつかせ殴るようにする
「…っく…悪かったって」
佐々木がにやつきながら俺にパンを渡す
「…なにこれ」
「んー??腹一杯やねん」
「だからなんや」
「だからやる」
「俺は残飯係りか」
ツッコミをいれると佐々木は
ニコニコしながら笑いかけてくる
「捨てんの勿体ないやん、だから食べてぇな」
久方の晴天は俺に良いものをくれた
(こいつがこんなに笑うんやからいいか…)
窓から空を見上げ1人笑みを零した