先生にでも聞いたんやろか
まぁ俺は提出物は出さへん
授業は寝る
教師から見ればかなりの問題児


「……まぁちゃんと出しや」
「嫌なもんは嫌や」

即答する俺に佐々木は呆れたように
ため息を漏らす

「……俺帰るけどお前帰らんのか?」
「……傘無いねん」
「阿呆やろ」
「五月蠅いわっ!」


嫌そうに呟く佐々木に俺は
折りたたみの傘を渡した

「俺置き傘あるから貸したるわ」
「ええんか?」
「ええよ」

これが俺と佐々木の仲良くなった原因の
変な会話だった