「レイナ、いくらだった?」


「えっ?」



いきなりそう言われたレイナさんは、驚いた声を出して聖夜さんを見た。



「頼んだもの」


「あぁ!お金はいらないよ。私のおごり」


「そういうわけにはいかないでしょ?レイナに貸しを作りたくないし」


「ホントにいいの。お金はいらないから」



レイナさんはそう言うと、傍に置いてあった紙袋やコンビニの袋を取った。