「おはよう高崎くん。」

「………」

毎朝決まってムシされる。

「行こうか…」

そう私が言うとスタスタと先を歩いてしまう彼……

高崎優雅くん

一応私の彼だ、だけど私達は手を繋いだりもしないし登校中喋ったりもしない。

無言。

「じゃっ」

学校に着いたとたん、さきさきと行ってしまう高崎くん。

そんな彼を引き止めるすべも私には無くいつも後ろ姿を見つめる日々が続く。