「3年2組、相崎柊」



担任の先生の声に、目に溜まる涙をゴシゴシ拭いた。


最後の制服姿の柊。

しっかり目に焼き付けておかなきゃ。


「はい」


柊が卒業証書を受け取る。


これからも一緒にいられるけど。

この場所で柊を見るのは最後だ。


泣いても笑っても今日で終わり。

そう思うとやっぱり涙が止まらなかった。