「え!・・・嘘ぉっ!?」

「別に外してもなんともないではないか、馬鹿馬鹿しい」


 吐き捨てるように言い、天冥は再び烏帽子を被る。

 この行為を貴族の常識で言えば、現代で言うなら「女子がスカートをまくり上げてパンツを見せる行為」に等しい。

 
 普通の『貴公子』なら、まずこのようなことはしない。


(じゃあ、天冥は・・・貴族ではないという事か・・・)