やっと言葉の意味を理解したあたしには、涙の止め方はわからなかった。 「そ、れって…」 「まずいのばっか食わせるなよ?」 あたしが不安になってたから? 離れちゃったらダメだって…思ってたから? ずっとそばにいてくれるの? 優しすぎるよ…柊。 「…頑張って練習します」 「当たり前」 夕暮れが窓から差し込んだ。 2人の間には机がひとつ。 少し身を乗り出して、唇を重ねた。