「僕が教師として心掛けているのは、常に100%の気持ちでみんなと向き合うこと。でもそれって結構難しい時もある。妻に出会うまで、それができていたかどうかわからない。こうして、結婚してみて感じるのは、妻が僕にくれる愛とか安心感って、何よりも大事で心強いということ。僕は今、本当に100%の気持ちで教師として生きていると思っています。それは、ひとえに妻のおかげです。妻のおかげで強くなりました。心から愛しています」






そんな・・・・・・


そんなこと・・・・・・


泣いちゃうじゃない・・・・・・



って、もう涙が溢れてるよぉ。







「奥さん、泣いちゃいましたよ~。では奥さんからも一言どうぞ」





マイクを向けられて、涙を拭う。






しっかりと見なきゃ。


しっかりと感じなきゃ。





私と先生の人生で、ベスト5に入る素敵な場面なんだよ、今は・・・・・・







「これからもよろしくお願いします」




それだけしか言えなかったけど、先生は隣で嬉しそうに頷いてくれた。







「よくできました」



耳元でそう言って、お尻にポンと手を当てた。







前を見た。



みんなの顔を。



一生忘れないように。



この景色を・・・・・・








私の目に映ったのは、出場を終えた仲間達と、お姉ちゃんカップル、誠人さんカップル、そして・・・・・・大好きなお父さんとお母さんの姿。




大好きな人達。







「それでは、出場者の皆さん並んでください」








みんなでもう一度舞台上に並ぶ。





照れ臭そうに目を合わせて、それぞれのカップルが頭を下げた。









こうして・・・・・・無事に一大イベントが終了した。