「…よく頑張ったな」 「…頑張…った…?」 蓮也の大きい手が私の髪に触れ、そっと撫でられる。その手が心地良くて腹部の痛みが心持ち和らぐ …蓮也の手久し振り 「丸二日、目を覚まさなくてな」 「…私…生き…てるんだ…」 「ああ、生きてる」 これは夢でもあの世でもなくてちゃんとした現実だったんだね。私、生きてるんだね どうして蓮也が傍にいてくれてるの?私のこと、蓮也が見つけてくれた?