こっちを向いた舞ちゃんに頷くと、顔を赤くした。


「うそ……」


「こんな事で嘘吐いてどうするんだよ」


「え、あ、そうだよね……。えっと……何で、こんな時期に?」


舞ちゃんの疑問ももっともだろう。


今は秋だ。


「前に住んでた所の大家が亡くなって、そこを管理する人がいなくなったんだ」


そこから顔を赤くしている舞ちゃんと空木さんが会話を始める。


舞ちゃんは吃りながらだけど。


……というか、出て行くタイミングが見当たらない……。


どうしよう……。