「なあ、スー…素晴らしい事だと思わないか?」 透さんの言葉に、僕は胸鰭で水面を叩いた。 「分かってんのか、本当に…。」 と言う、透さんの笑顔は温かくて、僕のお気に入りになった。 「そういう話を聞かされるとな…、忘れられていない…。元気にならないとな…。そんな気になるんだよ…。」 透さんはそう言って、空を見上げた。