昨夜、花火を見終えた後だった。


「ノナ…明日…港へ行っておいで…。」

と、お母さんがねぐらに向かう中で僕に言ってきたんだ。

「えっ…どうして!?」

と、僕は驚きを隠せなかった。

だって…哀しみを思い出す場所だから…行くなって言われていた場所…。