朝出たばっかりの家に早々と

帰った。


そしたら、俺と、陽菜の幼馴染の

桃がいた。



女同士でしゃべりたいこともあるだろう。

と思って、そのまま、自室に行こうとした。


だから、リビングの扉の前を

通りすぎようとした。


そしたら、


「そ、ういえば、約束、後二日だね?」


「そうね。たぶん…あの方は、
 
 覚えていらっしゃらないでしょうけど」

なんて会話が聞こえてきた。



…約束?なんだそれ?

まぁダチとの遊ぶ約束とか、

そんなモンだろう。と、


その時は、あまり気に留めなかった。


俺はまだ知らなかった。

この時、桃は俺がいることを知って

あの約束のことをしゃべっていたのを。