ケータイ小説 野いちご

【完】続・王様は溺愛中。




「榛名くんを運んできた生徒が言ってたけど、この子は天瀬さんを抱きしめたままパイプが当たったそうね」

「その通りです。あたしのせいで…、」

「ねぇ天瀬さん、そう捉えるのは間違ってると思うの。…榛名くんはきっと貴女を日頃から想ってるのね。一瞬のうちに女を護った男よ??謝罪じゃなくて感謝すべき」

「あんちゃん…っ」

「いやぁね、天瀬さん可愛すぎよ。……それに比べてこいつの兄貴は」



あんちゃんの声色はとても優しいものだった。…何か語尾の方はデスボイスだったけど。


…一瞬のうちにあたしを護ってくれた榛名。

あたしなんかを、護ってくれた榛名。



「美桜ぉおぉ!!!」

「……っ琉衣!?」

「…げっ、来やがった…」


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